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01 March 2008

Boy's Surface/円城塔

出た当初は「ちょっとなー」って感じで避けていたのですが、佐藤亜紀が激賞していたのを思い出し、
(というのもハヤカワJコレにはタイトルと惹句に騙された経験(シン・マシンとか)があるもので)
伊藤計劃の「虐殺器官」を買いにわざわざ電車で大型の書店へ。どうせ近所には置いてないだろうし。

…やはり書店は自分の求めるものを取り揃えていることがある程度予想できるところ、
あるいはある程度大きなところに行くべきですね。
円城塔の新作が出てることなんて全く知りませんでした。
これも歩きで行ける範囲では一番大きい某書店の品揃えが俺の好みからかけ離れてるのが悪い。

さすがにハヤカワJコレを二冊抱えてレジに行くというのはちょっと躊躇われましたが。
何というか、自分がビブリオフィルの仲間入りをしたんじゃないかという…いや、まだ大丈夫だ。
閑話休題。いい加減前置きが長い。

さて、当初の目的の虐殺器官そっちのけでとりあえず読了。
そんなに厚みがないのにやたら時間がかかったのはきっと、
・意味が理解できない
・そもそも意味がない
のどちらかでしょう。とりあえず技巧的な文章ではあると思うし、好きな文体でもあるけど。
聖書の創世記から力技で国産みにつなげたりするあたりは大好きです。
でも、もう二回くらいは読まないと意味があるのかないのかすら分からない文章が多すぎて。

ごくごく短い挿話を集めて一つの物語を作ったSelf-Reference ENGINEとは違って今回は完全な短編集。
とはいえ、一つ一つの短編が短い相互に関係があるのかないのか量りかねる複数の断章で構成されていて、
その意味では前作と似た構造ではあるかも。

今回は全編数学ネタをベースにした恋愛小説になっています。
いや、「恋愛小説」は自称であってこれが恋愛小説かといわれると首を傾げざるを得ないのですが。
まあ、確かにボーイ・ミーツ・ガールではある。うん。

とりあえず万人にお勧めできる類の本ではありませんが、無駄に饒舌でナンセンスな文体が好きな人は是非。

確率計算は面倒臭い

こちらのがくちん氏のAKB48に関する記事を見て、
計算がおかしいと感じて自分でいくつか試算していたら気が付くと2時間以上過ぎていた件。
最初はコメント欄に書こうと思ったんですが、長い、クドい、計算式が見づらいの3つの理由で却下。
しかし2時間以上もペンを走らせた結果をただ捨てるのはもったいないのでうちで公開。
計算と検算は簡単なのは手書き、面倒だと関数電卓使ってます。

・X回目に44種類揃う場合のXの期待値
「(n=44〜∞)(n回目にぴったり揃う確率)*n」でいいんだろうか。
これだと何かおかしい気がする。というか、無限大まで試行を続けてどうする。
でも何となく有限値に収束しそうな気がする…数学3Cは習ってないのでよく分かりませんが。

・X枚のCDを買った場合にn種類揃っているというnの期待値
Σ(n=1〜k)(X回試行時にk種類持っている確率)*k(X≧n,nは44までの自然数)でいいかな。
このnが44にある程度近づいたときのXが大体買えばいい枚数。
漸近線みたいな感じで44には達しないはずだけど…ってこれじゃ意味ないのか?
とりあえず4回目まで試算してみた。確率を出す過程は省略。数学の得意な高校生なら十分分かるし。
2枚購入…1.9772...種類
3枚購入…2.932...種類
4枚購入…3.8656...種類

5枚以上の試算は…ちょっと…しんどいです…。それ用のアルゴリズム組まないと無理じゃないかな。
枚数が増えていくとダブりが増える確率も上がるからでしょうが、少しずつ期待値と購入枚数に差が出来てますね。
ふー、数年ぶりにガチで数学の問題考えました。いやー、楽しかった。

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