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13 October 2006

冬至草/石黒達昌

まだ全部読みきっていませんが。
短編集になっていて、作者が医師だからでしょうが、医療ネタが多い短編集です。
ジャンルはハヤカワSFJコレクションから出ていることからSFと読んでもいいのでしょうが、
裏表紙にある「理系小説」という言葉が一番しっくりくるかも。
文章の体裁自体はレポート調のものを除いては小説風にはなっているのですが、技術として上手いよには感じません。
○○は、
「・・・・・・・・」
と呟いた。
みたいなのを見せられるとこれは小学生の作文か、とか正直思ってしまうのですが、内容が濃い。濃すぎる。
科学に魂を売ってしまう、という言葉が浮かびます。倫理と科学の相克が伝わってきます。イヤと言うほど。

イット/児玉ヒロキ

正直な感想。金返せ。
電子図書パピレス投票6週連続1位!の帯を見て買ったのですが、なんというか…。
新書で、文章が縦二段の構成で印刷されていて、一行は22字で構成されているんですが、
3行以上続く文章が全体の10%くらいな気がする。
なんというか、ノベルゲームとかADVの文章を印刷して読まされている気分です。
…というかまさにその通りなんだろうか。違うと思うけど。
まあ、形式がどうとかいうのはともかく。
大体この文章もBLOGという形態で一応読みやすいよう意識して書いてるものだし。
・内容が色々都合良過ぎ
主人公の超絶天才っぷりは想像を絶するもので、それゆえに描写しきれていません。
「そのような事態は既に想定されていたのだ」とか言われても「そんなアホな」としか言いようがない。
通常、設定には何らかの裏づけがないと読者は納得できません。
宇宙戦艦ヤマトで真田さんが「こんなこともあろうかと」と言うのが納得できる人とできない人に分かれるのに似ている気がします。
できる人は真田さんがそういう人だということを自然と受け入れられる人で、できない人はそうじゃない人です。
・超人多すぎ
上とも関連して。
中世風味な割には「魔法なんかない」世界なのですが、
超人的な人間が都合よく味方陣営にいすぎ。
・人物の内面描写の薄さが・・・。
ハードボイルドを目指しているのか、心の描写はほとんどなし(多少はある)。
その是非はともかく、おかげで人物の内面がさっぱり見えません。
ハードボイルドはあえて内面の描写を見せないものですが、行動によって語るものなのですが、それも微妙。
・戦記もの?
超人主人公が伝説の人物として語られる伝記もの、という体裁なんだそうです。ほんまかいな。
「中原」とかそういう三国志テイストな言葉を使っているあたり、戦記ものを目指そうとした雰囲気も垣間見えます。
垣間見えますが、闘争が全くドラマチックに見えない。
諸葛亮やナルサスでももう少しハラハラさせてくれますよ。
主人公が神のごとき慧眼を持っているとしか言いようがないため、全く緊張感がない。
あー、金返せ。
最初の数ページ立ち読みした限りでは面白くなるかなってな予感は多少あったんだ。くそう。
追記:何となくナルサスと書いたところで分かるのか不安になったのでググってみました。
…最近はナルサスというのは「ナルト×サスケ」を意味する言葉のようです。びっくりしました。
俺が書いてるのはアルスラーン戦記の軍師のことです。あしからず。

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