Home > Books > 泣き虫弱虫諸葛孔明・第二部

泣き虫弱虫諸葛孔明・第二部

  • 2007-03-19 (Mon) 18:49
  • Books
というわけで泣き虫弱虫諸葛孔明 第2部ですが、まだ途中なのですがお腹が痛いのでちょっと休憩。
いや、これは大変だ。
とりあえず呉の連中は相変わらずヤクザで、広島弁でサラシの下からドス出したりします。
赤壁以前の呉政権というのは事実豪族の集まりで、筆頭が孫家だったと言う状況で、
それを説明するためのはずなんですがみんなヤクザです。
領地から上がる収入はみかじめで、揚州(長江下流域)は極道無法地帯だそうです。やれやれ。
孫権が父の仇である黄祖を討った際には、
「親父(ルビ:おやっさん)、兄貴、やっと、やっと、カタキをとりました」とか書いてあるし。
まあ、作者の頭の中では呉=「ご」ではなく、「くれ」なので仕方ありません。
今のところ一番笑ったシーンは劉?が孔明を高台に上げてはしごを取り除いて助言を求めるシーンで、
ちゃんと「江夏太守になりなさい」てな答えを返すのとは別に、
そもそも中国の史書では修正史観が当然であって、
歴史書にこのようなことが書かれていたとしても不思議ではない、と断った上で、
ある多元宇宙的な三国志世界では存在したかもしれないいい加減な答え方として
>「残酷な天使のように神話になればいいではありませんか」(中略)
>「人は愛を紡ぎながら歴史を作るのです(中略)」
>「孔明殿!」
>「ふ、あなただけが夢の使者に呼ばれる朝が参ります」
>と劉?がなんとなく納得すればいいのだから。多元宇宙的にも。
というようなありえない、かついい加減な記述が書いてある。もう笑わずにはいられません。
前にも言いましたが、ベーシックな蜀漢正統論的三国志観(横山光輝とか吉川栄治のとか)や、
英雄曹操を描くもの(蒼天航路とか陳舜臣の「曹操」とか)とか、
その辺の「普通の」三国志を知ってから読まないと大変なことになりますが、
(比較の上では陳舜臣の「諸葛孔明」が超オススメ)
基本を押さえた上で読むと大爆笑の一冊です。歴史の流れそれ自体は完璧に押さえてあるし。
追記(22:54):通読終了。
いやあ、面白い。
長坂橋での張飛のもはやジョークとしか思えない残虐非道な殺しまくりっぷりとか、もう笑うしかないですね。
張飛の見せ場といえば三国志演義では一喝して100万の兵と曹操軍の名将をみな退かせた長坂橋仁王立ちですが、
この小説では張飛の殺人技が炸裂して素手で100人殺すとかそういうことになっています。
あまりの非道に曹操軍ドン引き。
長坂橋といえばその前に趙雲の長坂坡一騎駆けがあるわけですが、
「張コウ率いる一軍に迫られ、張コウに槍を突き出された趙雲は、穴に落ちて、紅光に包まれて現れた。
そして光に包まれた趙雲はそのまま征き去った」
というような演義の冗談としか思えない神秘現象もきっちり押さえつつ書いております。
いや、俺初めてこういう話があること知ったんですが、
「長坂坡 紅光」でググってみたら演義の原文っぽい文章にそんな感じのことが書いてありました。
一応リンクを張っておきましょう。こちらです。
漢字が簡体字ではないのでおそらく台湾のサイトだと思います。
多分PDの文章を公開しているんでしょう。閑話休題。
あと魯粛のヤクザっぷりも最高です。
そのヤクザがなぜ親劉備派となるのかもちゃんとつじつまを合わせてあります。
…もちろん「嘘だろコレ」とか言いながら爆笑する内容ではありますが。
Comment Form

Trackback:No Trackbacks

TrackBack URL for this entry
http://epi.if.land.to/_498.html.trackback
Listed below are links to weblogs that reference
泣き虫弱虫諸葛孔明・第二部 from Wanderer's Haven
トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

Home > Books > 泣き虫弱虫諸葛孔明・第二部

Calender
<   2017-08   >
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Search
Recent Comments
Feeds
Links
Counter

Page Top