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30 December 2006

ジョゼと虎と魚たち

池脇千鶴ファンを自称する俺が今に至るまでこの映画を見ていなかったのは自分でも不思議ですが。
形容しがたい独特の雰囲気を持った映画。
大阪(だと思う。多分兵庫ではない)でも今となっては存在しないような下町の風景がそれを作り出してるのかなぁ。
重いテーマにしようと思えばできるのをあえてそうしなかったのか、それとも重いテーマを含めてもまだ軽いのか。
結構差別表現的なセリフがあったりする割には、池脇千鶴のジョゼの演技のせいかそれほど暗くもなく。
淡々と時間が流れ、ただ目を離すことができない、そんな映画。
内容的には池脇千鶴の演技の凄さの一言に尽きてしまう。ああいう演技できるんだなぁ。
あの可愛らしさ(というのが一番適切か。美人というのとはちと違う)を不気味、不細工に見せる何とも形容しがたい表情。
押し殺しているわけでもないのに妙に低く、しわがれた雰囲気の声。
キャラ的に正反対なベッドシーンも話題になりましたが、それだけでないセルフイメージの壊し方は凄いの一言。
まあ、妻夫木聡もいい味出してたんじゃないでしょうか。
とはいえ彼の役は徹頭徹尾狂言回しなので、どこかシナリオに流される感じ。
妙な主体性を出してる飲み会のシーンとかは映画オリジナルなのかなぁ。何か違和感が。
とりあえず妻夫木くんの舌遣いがエロ過ぎる。18禁にすべきじゃないだろうか。ほんと。
脇も良かったなぁ。130R板尾と関西テレビの山本アナ以外は誰一人知らない役者でしたが。

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