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    ラ・イストリア/仁木稔

    グアルディアの続編…というか前日談。
    グアルディアの背景になった事情のさまざまが明らかになる話で、
    それ自体はまあ問題なし。グアルディアを読んだならついでに読むのもいいでしょう。
    前作よりもさらに芸術描写が過剰気味で、読んでると説明過多で疲れるかも。
    作者が何を書こうとしているかということはかなり明確に分かるので、
    まあそれ自体はそう悪いことでもないのかも知れないけど。
    ある意味読み手を選ぶ作家かもしれないなあ、とか思いつつ。

    グアルディア(上・下)/仁木稔

    若干気になってたのが文庫化されてるのでようやく読んだ。
    「スペイン語は母音も子音も日本語に近いから書くのも読むのも楽だろうと思った」とか
    すっとぼけたことが書いてありましたが読みにくいですよ仁木先生。
    固有名詞を片っ端から英語と日本語慣用表記に脳内変換しながら読むのはなかなか大変でした。
    そもそもそんな作業が必要なのかは聞かないでください。
    人それぞれ読み方がある…というか、何となく落ち着かないんです。
    「ホアキンって英語にすると何だっけ…ドイツ語なら多分ヨアヒムだけど…そういやホアキン・フェニックスって国籍どっちだ?」
    とかそういうくだらないことを考えてしまう人には向きません。きっと。

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    泣き虫弱虫諸葛孔明・第二部

    というわけで泣き虫弱虫諸葛孔明 第2部ですが、まだ途中なのですがお腹が痛いのでちょっと休憩。
    いや、これは大変だ。

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    狼と香辛料/支倉凍砂

    電撃大賞銀賞で、このライトノベルがすごい!で随分な順位だったそうで。おめでとうございます。
    経済をテーマに…とか語られることが多いようですが、エッセンスに過ぎないような。
    為替取引・先物取引(っぽい取引)・通貨の質による価値の高下など、背景としては説得力のある形で書けてるとは思います。
    どこを主軸に持ってくるかが読み手によってかなり幅がありそうです。
    エッセンスがかなり多く、それなりにきっちり描いているので波及できる読者層は多いんじゃないでしょうか。
    「人外の少女(ただし外見だけで御年数百歳)と青年のボーイ・ミーツ・ガール」
    「商人の主人公と、素人だが洞察力と知識に優れた相棒によるギャンブル的な商売のスリル」
    「掛け合い漫才的な会話の妙」
    まあ、面白いんじゃないですかね。

    ラッシュライフ/伊坂幸太郎

    全く関係ないはずの登場人物それぞれの話が有機的に絡み合い、最後に一つの物語へと構成される。
    …というような話の仕掛けそれ自体が面白いと思う人には随分面白いんだろうな、という印象。
    正直、よくできているな、というだけの印象。
    当然、これだけの構成を持った物語を書くことは自分には真似できませんが、本当にそれ以上の面白みが全くない。
    劇場版「陽気なギャングが地球を回す」を見終わった後の第一声が「ロックストックやなぁ」で、
    原作を読んでも全くそれ以上のところがなかった(面白かったけど)のですが、
    「陽気なギャング」からスタイリッシュさを抜いていたく日常的な登場人物を増やすとラッシュライフかも。
    伊坂幸太郎の小説のイメージは私の中ではブギーポップシリーズを読み進めたときの感想に似ています。
    一冊目が多分一番面白くて、あとは微妙な雰囲気。
    この辺逆にあらすじにするとさっぱり面白くない話を読ませてしまう佐藤亜紀はすごいのか。
    こないだ「天使」を再読しましたが、あのありがちなライトノベルにも劣るクソつまんない設定と物語をひとかどの文学に仕立て上げてしまい、なおかつ読ませる力があるのはやっぱあの人大したものかも。
    まあ、極力説明を廃したせいでひどく理解しにくい話なので一般ウケはしないでしょうが。
    (読み方によってはやおいになるらしい。そういう読み方を理解してから読んだら確かにそうだった。やれやれ)
    まあ、結局は単なる趣味嗜好の違いかもしれない。

    SWリプレイ・アンソロジー2

    今回は友野祥・山本弘・水野良とSNEを代表する(二人は退社してるけど)大御所三人のGMによるリプレイ三本。
    前回が秋田みやび・藤澤さなえ・清松みゆきと現役の三人だったのははある意味対照的かも。
    ・友野祥GM
    コクーンワールドの原型になったであろう大昔のリプレイ。
    なんというかこの頃の方が初々しくて読みやすいが、それはどうでもいい。
    ・山本弘GM
    闇の王子ジェノアの配下の半魔獣キャラをPCにしたリプレイ。
    公式でこういう遊び方のプレイが出たのは初めてではなかろうか。
    ・水野良GM
    やっぱりスイフリーは水野良(水=スイ 野良=フリー)だったんだ、というのはともかく。
    内容的には「鋼の国の魔法剣士」そのもの。
    水野良の力の抜けっぷり(というか、やる気のなさかも)が見所。

    墨攻/酒見賢一

    映画化されると言うことで、また酒見ファンであるにも関わらず今まで読んでなかったので読んでみました。
    いや、映画化の直接の原作は小説版を原作にした漫画版っぽいですが。
    虚実取り混ぜて読ませるスタイルはさすが酒見賢一というべきでしょう。
    デビュー作「後宮小説」では架空の中華風帝国の歴史書や後世研究っぽい記述まで描写する人なので、
    ある程度でも事実に立拠して、なおかつ独自の想像を加えて小説に仕立て上げる、なんてのは大得意でしょう。
    実際小説を読んでいるだけではどこまでが事実(とされているもの)でどこまでが創作なのかの境目がさっぱり見えません。
    物語のスタイルは塩野七生の「チェーザレ・ボルジア」とか「神の代理人」とかに近いのですが、
    何と言うかもっと大胆に創作部分を混ぜた上で書いているので信じてしまうと大火傷します。
    でも妙に説得力があるのが困りもの。
    あと、この人はあとがきもひそかに楽しみです。
    サイコ小説版2巻で突然物語消費論を始める大塚英志も相当アレですが、
    あとがきだけで20ページ近く書いた上突然ラヴクラフトについて語りだしたりする作家はこの人くらいなもんでしょう。
    そういや「語り手の事情」のあとがきも面白かったなぁ。
    「最近の性の乱れを嘆いている」とかそういう書き出しからレヴィ=ストロースの話に繋がったりするあたりはもはや「やれやれ」としか言いようがない。
    まあそのあとがき口調で一冊書いたら大変なことになってしまったのが「泣き虫弱虫諸葛孔明」だったりするわけで。
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