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    鏡の影/佐藤亜紀

    一昨日オーバーランして堂島まで行った際に、
    ジュンク堂書店にて文庫版が出ているのをみて衝動買い。
    あとついでなので一部追記のある外人術も衝動買いしてたり。

    ブッキングから復刊された際のハードカバーが実家にあるのに、
    解説目当てで買ってるあたり、何というか自分もビブリオフィルの類に
    なってしまったかとか思わないでもない。

    そういえば最近モンティニーも文庫で復刊されてるんだっけ。
    あんまり好きじゃないから買ってないけど。

    久しぶりですが、約3〜4時間かけて読了。ほぼ一気読み。
    あらすじとかはこちらのアマゾンレビューでもみればいいんじゃないかと思いますが、
    いつもの思う存分文体に溺れられる佐藤亜紀節が待ってます。
    ストーリー的にはいつも以上にどうしようもないというか救い難い話ですが。

    ソリッドファイター完全版

    古橋秀之の幻の作品、大人の都合でお蔵入りした「ソリッドファイター」の続編が完全版として出ました。
    そりゃ、元CAPCOMの人がゲームネタで小説書いちゃまずいよね…。企業秘密とか漏れそう。

    本日先行発売です。電撃のイベント会場限定で。一般流通に乗りません。
    万難を排して行くしかないと思いつつ、秋葉原のイベント会場に行って来ました。

    10時会場で、起きたのが9時半。まあ余裕で間に合うだろうと思いつつ会場入り。
    えー、物販ブースに…長蛇の列が出来てました。
    というか、入場制限かかってました。不安になる俺。
    まあ、30分ほど待って何とかブース入り。買えました。一安心です。

    とりあえずまだ全部読んでないんですが、時代の流れを感じますね。
    「BREAK-AGE」の格ゲー版、または「スラムオンライン」のアーケード版といった内容ですが、
    ここまで行く前にアーケードが廃れてる(のかなぁ)ので、
    今となってはリアリティがかなり薄まってるのが悲しいところ。
    (今ならどっちかってと「スラムオンライン」の方がありえそうだ)
    BREAK-AGEんしいてもソリッドファイターにしても、
    まだアーケードゲームが元気だった頃の作品だということでしょう。

    五人姉妹/菅浩江

    永遠の森-博物館惑星-の著者が送る短編集。
    前に永遠の森についても記事を書いたと思ったのに、
    記事をあさってみても出てこない。おかしいな。

    「やさしさ」と「せつなさ」の名手という惹句は非の打ち所がありません。
    ここ二日ほどちょっとセンチメンタルな気分だったのでいくつかは泣きかけた。
    (いや、本当に珍しいことです俺にとっては。映画で泣いたのi am samだけだし)

    ジャンル的にはSFなのですが、SF的ガジェットの重要度は低め。
    ついでに言うと、結構先読みしやすい話が多い。
    ただ、菅浩江の真価はそんなところにはなくて、
    涙腺と情動を司る脳の一部をピンポイントで刺激する文章だと思う。

    でも、「夜を駆けるドギー」の「逝ってよし」「オマエモナー」のやり取りには吹いた。
    ハードカバー版が出たのが2002年だもんなぁ…。懐かしすぎる。

    小川一水二冊

    最近生活がものすごく不規則になってて、
    眠れないのでものすごい勢いで本を読んでいます。

    「妙なる技の乙女たち」をAmazonで注文したら値段が1460円。
    送料無料になるにはあとちょっとだけ足りないので、
    一緒に「疾走!千マイル急行」を注文してみた。

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    沢蟹まけると意思の力/佐藤哲也

    U.N.オーエンが彼女だったとしたら?をファルセット全開で歌ってたら、
    流石に喉がおかしくなりつつあるepiですこんばんは。
    いくら私の声が高めであるとはいえ、別にカウンターテナーではないし、
    ましてカストラートでもソプラニスタでもないので最後のところは出ません。
    あとファルセットでビブラートきれいに利かすのってどうすればいいんだろう。

    ところで、なんであんなに着うた売れてるんだろうね。
    確かにいい曲だけど、みんな原曲と間違えてるに違いない。

    昨日ミノタウロスを読んだせいでしょうか、
    軽い話が読みたくなってふと読んでみた。
    いやまあ、何というか佐藤哲也節全開で楽しいです。
    不条理な、ほとんど同じ文章の繰り返しをずっと読んでると起こる何か妙なテンションの高揚。
    ひたすらにおかしな方向へと連なる物語と、
    そもそもおかしな設定のはずが妙に常識を逸脱しない主人公。
    そしてひたすらどうでもいい挿話。
    全力でまじめにナンセンスな文章を続けられるともう笑うしかない。
    あと作者の企業人時代の怨念がもろに出てるのがものすごい…
    と言っても相当カリカチュアライズされてるけど。
    やたら分厚いマニュアルとか、横文字を使いたがる重役とか、
    何というか無駄にリアルです。

    ミノタウロス/佐藤亜紀

    ファンの端くれとして出た直後に買って読んで、久しぶりに再読。面白い。

    主人公は徹頭徹尾どうしようもない人間で、後に相棒となる人物は輪をかけて酷い。

    突如として起こった戦争状態で変わっていく少年というのはある意味「戦争の法」の同工異曲だけど、
    こちらはもっと陰鬱で、救いがなく、そもそも救いようもないような話。
    というか、こちらはそもそも変わってすらいないのかなぁ…単に順応しただけで。いやそれは戦争の法も同じか。

    「東京に強制収容所を出現させてみたかった」の一言で東京をジョージ・オーウェル状態にする旦那も旦那なら
    帝政末期ロシアの無法地帯を丁寧に描写して絶望的なストーリーを展開する嫁も嫁。

    虐殺器官/伊藤計劃

    新書サイズの二段組282ページが約5時間か…。読み始めると止まらないタイプの話だったということでしょうか。

    ポスト9.11、アメリカはついに軍による要人暗殺を解禁した、という背景で、
    主人公は妙に内省的な、暗殺を専門とする特殊部隊員という設定で話は進みます。

    軍事関係の描写に関してはかなりの程度「ありそう」と思わせる出来。
    特に民間軍事企業の描写についてはかなりリサーチされてるな、という印象。
    MGSっぽいなー…というのはやっぱり作者が小島監督のファンだとか。やっぱねー。

    最後に語られるメインテーマと思しきセリフについては、
    現代の日本人(に限らないんだろうけど。多分)が心のどこかで感じていることをストレートに表現したな、
    ということで私の中では高評価です。
    なるほど、佐藤亜紀が問題作と呼びながら激賞するのも頷ける。
    ネタバレを承知で書くなら「The Yellow MonkeyのJAMの例のフレーズ」に近いかも。
    えー、反転部分は是非読んでから。読んでおいて損はないと思います。ラストの好みは分かれると思うけど。

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