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29 October 2007

時砂の王/小川一水

絶望的な状況で戦う人を描くことには定評のある(というか、そんな作品ばっかりかも)
小川一水の書き下ろし新作です。

十万年を生き、戦い続けた一人の男の記録。
面白かったです。ひたすらに熱い。
クライマックスは久しぶりに涙腺が緩むのを感じました。
...いやまあ今若干感じやすい時ではありますが。

いくつか読んで思ったけど、小川一水は数冊にわたる長編よりも
短編や文庫300ページくらいで終わる中編の方が面白いんじゃなかろうか。
久しぶりに最後までテンションを保って一気に読めた気がする。
ハヤカワ文庫から出てる「老ヴォールの惑星」もすごくお勧めです。

長編は...第六大陸はちょっと微妙、復活の地は面白いのは面白いけど読み疲れる。
導きの星はもっと疲れそうなのでとりあえず保留中。
話が逸れましたが、ここ最近で読んだSFでは一番面白かったんじゃないかと思います。




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